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『ハチ公の最後の恋人』
本のレビューをしてみたいと思います。
今回は、吉本ばななの『ハチ公の最後の恋人』。
主人公はある小さな宗教団体の教祖の孫として生まれた女の子。
団体の中でいつも「何か違う」と感じ、
「何も信用しない」でいた彼女に、
亡くなる直前、教祖である祖母はこう告げます。
「ハチと言う、インドからやってくるものがキーワードになる。
お前は彼の、最後の恋人になるだろう」
そして何度目かの家出をしていた時、彼女は出会います−−
ハチと言う、インド育ちの日本人青年と。
そこから彼女の灰色の生活は変わります。
吉本ばなな十八番の、「宗教」「セックス」という
キーワードがちりばめられた作品。
吉本作品は本当に宗教色が強く、読んでると
酩酊状態になってきますです(『ハネムーン』然り)。
それでも、以前何度も書いたと思うのですが、
この主人公の少女の気持ち、
私はとても共感するところが多いのです。
ハチに出合い、それまで劇の大道具かセットでしかなかった
自分の周りが、急に生きているものになる感覚、
「生きている!」と主人公の全身が歓喜にふるえる感じ。
それまではどうでもいいものだった一つ一つが、
「ハチ」と言う青年との不思議な同棲生活の中で、
自分を形成する細胞のように活発に新陳代謝を開始して行く。
それはライブで物凄く盛り上がっている時に
大好きな曲が始まった時の感覚とか、
或いは恋愛をして、大好きな人と
それまでは興味のなかったところに行ってみると
実は凄く楽しい、とか、そういう感じにそっくりだと思うのです。
そういう時って、街はいつもと違って見える。
すべては生きている。そう思う。
吉本作品はデビュー当時から作風が全く変わってなくて、
そこがまた私の好きなところだったりするのです。
この本を読むと、生きることの素晴らしさと
力強さが感じられるのです。
今回は、吉本ばななの『ハチ公の最後の恋人』。
主人公はある小さな宗教団体の教祖の孫として生まれた女の子。
団体の中でいつも「何か違う」と感じ、
「何も信用しない」でいた彼女に、
亡くなる直前、教祖である祖母はこう告げます。
「ハチと言う、インドからやってくるものがキーワードになる。
お前は彼の、最後の恋人になるだろう」
そして何度目かの家出をしていた時、彼女は出会います−−
ハチと言う、インド育ちの日本人青年と。
そこから彼女の灰色の生活は変わります。
吉本ばなな十八番の、「宗教」「セックス」という
キーワードがちりばめられた作品。
吉本作品は本当に宗教色が強く、読んでると
酩酊状態になってきますです(『ハネムーン』然り)。
それでも、以前何度も書いたと思うのですが、
この主人公の少女の気持ち、
私はとても共感するところが多いのです。
ハチに出合い、それまで劇の大道具かセットでしかなかった
自分の周りが、急に生きているものになる感覚、
「生きている!」と主人公の全身が歓喜にふるえる感じ。
それまではどうでもいいものだった一つ一つが、
「ハチ」と言う青年との不思議な同棲生活の中で、
自分を形成する細胞のように活発に新陳代謝を開始して行く。
それはライブで物凄く盛り上がっている時に
大好きな曲が始まった時の感覚とか、
或いは恋愛をして、大好きな人と
それまでは興味のなかったところに行ってみると
実は凄く楽しい、とか、そういう感じにそっくりだと思うのです。
そういう時って、街はいつもと違って見える。
すべては生きている。そう思う。
吉本作品はデビュー当時から作風が全く変わってなくて、
そこがまた私の好きなところだったりするのです。
この本を読むと、生きることの素晴らしさと
力強さが感じられるのです。
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