今月今夜のこの月が僕の涙で曇りますように

暇で変な女の音楽とか鬱とか日常とか。そんな感じ。

中国政府によるチベットへの弾圧、虐殺へ抗議します

『ハチ公の最後の恋人』

本のレビューをしてみたいと思います。
今回は、吉本ばななの『ハチ公の最後の恋人』。

主人公はある小さな宗教団体の教祖の孫として生まれた女の子。
団体の中でいつも「何か違う」と感じ、
「何も信用しない」でいた彼女に、
亡くなる直前、教祖である祖母はこう告げます。
「ハチと言う、インドからやってくるものがキーワードになる。
 お前は彼の、最後の恋人になるだろう」

そして何度目かの家出をしていた時、彼女は出会います−−
ハチと言う、インド育ちの日本人青年と。
そこから彼女の灰色の生活は変わります。

吉本ばなな十八番の、「宗教」「セックス」という
キーワードがちりばめられた作品。
吉本作品は本当に宗教色が強く、読んでると
酩酊状態になってきますです(『ハネムーン』然り)。

それでも、以前何度も書いたと思うのですが、
この主人公の少女の気持ち、
私はとても共感するところが多いのです。
ハチに出合い、それまで劇の大道具かセットでしかなかった
自分の周りが、急に生きているものになる感覚、
「生きている!」と主人公の全身が歓喜にふるえる感じ。

それまではどうでもいいものだった一つ一つが、
「ハチ」と言う青年との不思議な同棲生活の中で、
自分を形成する細胞のように活発に新陳代謝を開始して行く。

それはライブで物凄く盛り上がっている時に
大好きな曲が始まった時の感覚とか、
或いは恋愛をして、大好きな人と
それまでは興味のなかったところに行ってみると
実は凄く楽しい、とか、そういう感じにそっくりだと思うのです。
そういう時って、街はいつもと違って見える。
すべては生きている。そう思う。

吉本作品はデビュー当時から作風が全く変わってなくて、
そこがまた私の好きなところだったりするのです。
この本を読むと、生きることの素晴らしさと
力強さが感じられるのです。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://pirose.blog15.fc2.com/tb.php/32-c0aaa92c

 | HOME | 

ブログ主

piro

piro

今年23歳の♀。秋田に生まれ
今は東京に住んでます。
音楽と猫とパンダを愛する、
やや情緒不安定な日々。

THE EASY WALKERSとかTOBYASとか
ロックとかその辺を愛しています。
ゴスロリお洋服も好きよ。
目下ロックンロールをお勉強中。


中国政府によるチベットへの弾圧、
虐殺に抗議します
1205868612.gif

ホームページ アフィリエイト レンタルサーバーFC2ブログ

カテゴリ別

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ